【S2シングル最終4716位(レート1846) ライドバトンに光あれ】

※画像はイメージです↑

<はじめに>

お疲れ様です。みもれっとです。

今回はS2シングルの構築記事の体ですが、対外的に見てとても成績が良いわけではないので、SVに対する自分の所感なども混ぜた記念記事とさせてください。

 

<所感>

さてポケモンSVが発売して2ヶ月が経ちました。僕はこのSVというゲームが本当に大好きで、ストーリーの世界観やテラスタルのキラキラ感が本当に良い、そして何よりポケモンがより丁寧に描かれているように感じました。どのBGMも最高で、大体のベースラインがお洒落な野生戦と、可愛さと格好よさを丁度よく織り交ぜたネモ戦ファイナルが特に好きです。

 

10年ほどドラムを叩いている僕がネモ戦ファイナルについて少し語らせていただきます。まず前ノリの定番ビートで始まるAメロからのタイトなハイハットのアクセント移動が最高。ここのハイハット、敢えてなのかオープン以外全部右手でのアクセントなんですよね。フィルが走ってる分、ここのタイトさが際立っていて非常に格好良い。そしてまた前ノリのBメロからのサビ。ここのサビが本当に最高で、シンセとベースの絡みも良いし、ここのドラムフレーズを聴いて興奮しないドラマーはいないと思います。ベースとユニゾンしてるにも関わらず全くミュートしないシンバル。スネア中心のタム回しの後に全部右手でシンバル叩きながら様々なルーディメンツを見せつけてくる(音声から判断)。その後にバスドラ2連+スネアのみのパターンで2小節入れてくるセンスがえぐい。普通バスドラ抜いたり裏に入れたりしたくなるところ、スラッシュビートでもなくバスドラとスネアの2:1のみで走り抜くところが、以下にもネモちゃんらしいと感じた。ベースもドラムもフレーズはロック調ですが、音作りとしては非常に丸みのある音に仕上げていて、キラキラ系のSEやシンセと調和していて最高です。

好きすぎて全試合でネモ戦ファイナルを流してました。

 

あと1つ触れておきたいのがポケモンのデフォルメキャラアイコンです。ゲーム内だと手持ち画面や選出画面で見ることができます。今作から外枠が太い黒線で描かれていて、デザインが全体的に星のカービィみたいな可愛いデフォルメになっていて、個人的に最高だと思っています。既存のポケモンの新しいデザインが見られる点でも、新作の発売は嬉しいですね。

※こういうデフォルメのやつ↓

 

いろいろ総合して、今まで22年間ゲームのポケモンをやってきた中で歴代最高作品だと感じました。

ポケモンが埋まったりボックスのUIだったりは確かにイマイチですが、それらを差し置いて最高の作品だと思っています。

 

前置き(?)が非常に長くなりましたが、前期使用した構築について紹介させていただきます。

以下常体。

 

<構築経緯>

Z技&ダイマックスが廃止され、久々に回避上昇の活きる環境であると考え、相棒枠であるフワライドの小さくなるバトンから構築を組み始めた。S1からバチンウニ+フワライドを使っていたが、同シーズンにライドバトンで結果を残していた生配信者デミル氏の構築を大幅に参考にさせていただき、自分が使いやすいように変更して最後まで使用した。

<コンセプト>

お祈り運ゲなどと言われがちなタイプの構築だが、構築内容とプレイングで、なるべく有利な確率を押し付けるよう心がける。

 

<個体紹介>

イエッサン@拘りスカーフ

テラスタイプ:エスパー

特性:サイコメイカ

145-*-86(4)-147(252)-125-150(252+)

トリック/リフレクター/マジカルシャイン/癒しの願い

 

サイコフィールド(以下PF)撒きかつ起点作り要員。初手でほとんどスカーフトリックしていたが、不意にチョッキをもらうとワンウェポンしか出せなくなるので焦ることがある。サイキネのみでは悪タイプに何もできないため、代わりにマジカルシャインを採用。これがかなり良く、変化技でこだわった先発がサザンにバックしてきてワンパンすることが何度もあり、使用感がとても良かった。初手のサーフゴーに対しては何もできないので癒しの願いを即押しした。裏にサーフゴーが控えている場合にも同様の動きをすることがあったが、これはプレイングのゆらぎなので統一する必要があったかもしれない。調子に乗って生存し続けるとPFが切れるので、ターン管理には注意が必要。またロトムと一生トリック合戦する試合をうけて、トリックのPPも最大まで増やした。

 

フワライド@サイコシード

テラスタイプ:悪

特性:軽業

225-*-85(164)-110-86(92)-145(252+)

小さくなる/蓄える/身代わり/バトンタッチ

相棒枠。車にもフワンテグッズ載せています。

PFを受けてサイコシードでD+1となり、軽業でSを2倍にしてそこから小さくなれるすごいポケモン悪い技だが、小さくなる練習をしているフワライドを想像するとかわいい。最速にすることでちょうど最速スカーフマスカーニャまで抜けるのが偉い。実際上から行動されたのは初手から居座って加速してくるクエスパトラくらいだった。

PTとしてゴーストと悪を呼びやすく、そこに対して悪テラスを刺すことで、耐性を変えて積みにいく動きができる。案外身代わりを考慮されないことも多く、サーフゴー対面で身代わるとトリックや電磁波をすかせてかなり強かった。贅沢な話(?)だが、悪テラスで耐えて積む動きをしても全て回避しきってバトン成功して裏にテラスタルを残せないもったいない試合もあったため、なるべく身代わりだけで済ませてテラスタル権を温存する動きをとった。まとめると身代わりとテラスタルを見せるタイミングをなるべく温存してここぞという時にアドを取っていくことを考えると強かった。

技構成について、S1では攻撃技としてシャドボを採用していたが、蓄えるを採用することでドドゲザンにも無理なく選出できるようになったのが強かった。これにより補助技のみの採用となってしまうが、挑発については初ターンの小さくなるでそもそも挑発をかわすか、4回の悪あがき中に攻撃が当たらなければそのまま回避+2で後続にバトンしていた。天然勢には回避率も無視されるので、小さくなったあとに出てきたラウドボーンに対しては、身代わりフレアソング本体に半分以下ダメージ後続ラウドボーンにバトンタッチ、の動きをすることで、身代わりを残してラウドボーンミラーに望むことができ、ラウドボーンを突破したあとの対面がかなり楽になった。

ちなみに小さくなるの仕様として、命中100%の技が1積みで60%2積みで43%3積みで33%となる。2積みと3積みで実は10%しか変わらないので、余裕がなければ相手の裏を見ながら身代わりや蓄えるを優先してバトンするプレイングもした。

回避率+2から身代わりを4回すべて壊される確率は命中100%技でも10%ほどしかなく、どこかで外せばさらに小さくなることができ、確率的に有利な勝負だったので、ジャロゴーリのムラっけ戦術などとは全く違うことは留意してほしい。あと回線を切って引き分け判定にしてきた相手には、数ⅠAをしっかり履修していただきたい。

あとテラピースをたくさん使った後に配信されたフワライドレイド、嬉しくて悪テラス個体に数々のオシャボを使ったが、大体ねつぼうほうだったので違うだろと思っていた。特定のテラピース50個と特性パッチどっちが価値高いんだろうと最後まで頭を悩ませ、結局モンボ入りのフワライドを使っていた。

対戦に直接は関係ないが、LEGENDSアルセウスから新モーション(気球の下部分を敵に見せて回転する動き)が追加されており、バトンタッチの度に見れるので毎回可愛いなぁと思っていた。

 

エスパトラ@食べ残し

テラスタイプ:炎

特性:加速

177(52)-*-85(36)-142(164)-81(4)-172(252+)

アシストパワー/マジカルシャイン/身代わり/瞑想

本環境で速いと評価されていたガブリアスSを上回る105族なのでとても偉い。初速でもなるべく上から身代わりを貼るために最速で採用。火力は積みまくるのでどうとでもなった。技範囲としてはアシパ+マジカルシャインでほぼ完結しているため、身代わりと瞑想を両採用できた。これにより残飯身代わりの連打で試行回数を稼ぐことができ、運ゲ要素を減らすことができた。

ちなみにアシストパワーの仕様は、n段階能力が上がっている場合に威力(n+1)×20となる。サイコシードのD+1と回避率+6がバトンできた時点で威力160、さらに瞑想1積み(+1加速)C+1威力2002積み(+2加速)C+2威力260となる。この時点でH振りサーフゴーあたりまで確1で倒せる火力となり、敵を倒したらさらに加速してアシパ火力を+20していくため、気づいたら全員が確1圏内に入っている。アシパの通らない悪相手にはマジシャが通るが、ドドゲザンに対してはフワライドが悪テラスタルを切るのでクエスパトラにテラスタル権が残らず、必中ドゲザンで貫かれるため、ドドゲザン入りには投げられなかった。

順位が上がるにつれて出せる構築がかなり少なくなっていたが、出せる相手にはとことん強かった。またテラスタイプについてはそこまで炎が役に立たなかったため、エスパーかフェアリーにして遂行速度を上げても良かったと思う。

後ろ姿が非常に可愛かった。今作で1番好きかもしれない。

 

ラウドボーン@空振り保険

テラスタイプ:ノーマル

特性:天然

211(252)-*-145(92+)-130-95-107(164)

フレアソング/祟り目/歌う/怠ける

間違いなく本構築MVP3タテ製造機。バトンが決まれば天然エースとして大活躍し、絶望的な状態からも歌うことで全てを解決してくれた。空振り保険で下から歌う行動が本当に強く、初速抜かれていてS2段階上昇で抜ける場合は、ラムカゴや挑発を除いて歌わない理由がない。下からの歌うが当たれば確定眠りターンで怠けてから眠りターンに応じて最大2ターン攻撃できる。この場合空振り保険が残っているので、例えば最長眠りなら相手が起きるターンにも再度歌う安定になる。初めの歌うを外しても次は上から歌うチャンスがあるので実質約80%で当たる睡眠技になったりもした。ここの使用感としてはUSUMの催眠Zデンジュモクに近かったが、デンジュモクほどは戦術が読まれないため、相手の交換先にも刺さることがあり、本当に強かった。アンコール持ちには歌うから入ることで、外してもどこかで当たるもしくは素早さ逆転してアンコール解除後に上から行動できる。アンコールに応じて歌い続ける歌い手の鑑。ちなみにSラインはS2段階上昇でドラパルトをちょうど抜ける107。ここまでSの高いラウドボーンはほとんどいないため、全てのミラーマッチで上を取ることができた。

欲を言うと、積みきった際など運負けを減らすために身代わりが欲しい場面はかなり多かったが、他のどの技も必須で切ることができなかった。

S1から相手のラウドボーンの対処法を一生考えていて、一時期は炎テラス木炭ラウドボーンでフェアリーテラスに勝てる型を使っていたが、この型にしてからどのラウドボーンに対しても後出しから体感勝率9割ほど勝てていた。

怠けるのPPが変更されてなかったらと思うと、使用者からしても恐ろしく思う。

バトン失敗したラス1無起点からのラウドボーンが、相手のヘイラッシャガブリアスを体力満タンで突破して、裏のカイリューにも勝って3タテした時はさすがに大好きになってしまった。お前が本当の総大将だ。

そもそもの構築はクエスパトラを基本エースとして組んでいたが、終盤はほぼラウドボーンを出していた。言ってしまうとバトンではなくこの子が強いだけ説もあるため、来期以降はラウドボーン入りサイクルをしたいとも考えている。

 

ドドゲザン@黒い眼鏡

テラスタイプ:悪

特性:総大将

175-205(252+)-140-72-106(4)-102(252)

ドゲザン/アイヘ/不意打ち/ギロチン

上記バトン選出が厳しい場合の裏選出枠。

呪いミミッキュ、すり抜けドラパルト、滅びゲンガー、キョジオーンなどに強く出ることができた。裏のラウドボーンにテラスタルを切りたいことが多く、あまりテラスタルを使ってあげられなかったが、必ず仕事をしてくれるので本当に頼もしい背中だった。HAよりもASの方が好み。サーフゴーの気合い玉、あんまり出会わなかったけど全部避けたなお前、ギロチンも結構当ててくれて本当にありがとう。

 

キノガッサ@気合いの襷

テラスタイプ:格闘

特性:テクニシャン

135-182(252)-101(4)-*-80-134(252)

胞子/タネガン/地ならし/マッパ

構築上ヘイラッシャが重く、いろいろ同居してるとバトン選出ができなくなるため、そこに強い対面枠として採用。7世代で愛用していたので久々にPTに入れられて嬉しかった。今作はガッサ入国に当たって露骨に対策がなされていたが、エレキフィールドが流行ってるわけではないので刺さる並びには胞子が刺さり、対面性能はまだ十分高かった。

技構成としては地ならしと岩封が選択で、地ならしだとカイリューに打点がなく、岩封だとサーフゴーに何もできなくなり、どちらもTier1なのでわりと悩んだが、カイリューに対してはマルスケを割れればいいやと割り切り、最終的に地ならしを選択した。

マスカーニャに対して陽気個体だとマッパが乱数になるため格闘テラスにわざわざ変えたが、発動の機会はなかった。

出せば全てのヘイラッシャ並びを崩してくれたので、結果として採用は大正解だったと思う。

 

<選出について>

①バトン軸でいけるのか(イエッサン+フワライド@1)

ミミッキュ入りに対しては呪いを警戒して対面選出。ドラパルトについては呪いもち個体が少ないと割り切りバトン選出をしたが、出てきたらすり抜けもきついので、フワライドで悪テラスを切って裏のラウドボーンで頑張る。カバ入りに対しても吠える警戒で対面選出をした。

(1)エスパトラエース

相手PTにドドゲザン、ラウドボーン、ヘイラッシャ、マスカーニャがいたらお留守番。

ドドゲザンに関しては打点も弱く必中ドゲザンで崩壊する。天然勢もアシパで詰める前にうちまけるので無理。マスカーニャはBに振らないとそもそもトリックフラワーで確1になる。マスカーニャなら展開次第で勝てないこともなかったが、安定しないため終盤は選出を控えた。

 

(2)ラウドボーンエース

出せない相手はあまりいないが、強いて言うならキョジオーンは眠らない岩タイプでゴースト半減なので突破が困難だった。

 

②対面構築として選出(キノガッサ+ドドゲザン+ラウドボーン)

上記①で無理な場合。また受け構築に対してはこちらの方が刺さる。

 

基本的に積み展開は天然勢で見ようという構築が多いため、黒い霧や呪い持ちは意外と少なく、バトン戦術は比較的通りやすかったと思う。天然勢に対してはラウドボーンが無理矢理頑張ってくれた。

 

<総括>

非常に構築の使用感が良く、勝率も60-65%を保ちながら100戦ほどできていましたが、終了日5日前から毎日39-40℃の発熱が出てダウンしまい、シーズン最終日にまさかの入院となったところで、僕のS2は幕を閉じました。結果として最高2182位、最終4716位(レート1846)でした。レートとしては実は過去最高で嬉しいのですが、構築が良かった分元気だったら…と思うと悔しくて仕方がないです。S3は公私ともに忙しくなりあまり潜れるか分かりませんが、最終3桁&レート2000を目標にポケモンを続けていこうと思うので、よろしくお願いします。応援してくださった方々および構築を大幅にパクらせていただいたデミルさん、本当にありがとうございました。

フワライドと一緒にたくさん戦えて楽しいシーズンでした。